「漫画ネームって何?」「どうやって描けばいいの?」「難しいの?」そんな疑問を持っていませんか?
この記事では、漫画ネームの意味や描き方のコツ、作り方手順まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
「ネームって棒人間でいいの?」「セリフの量ってどのくらい?」そんなリアルな悩みにもお答えしています。
読み終わる頃には、自分でネームが描けるイメージがきっと湧いてきますよ。
ぜひ最後まで読んで、あなたの創作ライフに役立ててくださいね!
漫画ネームとは?初心者にもわかりやすく解説
漫画ネームとは、「設計図」のようなものなんです。
建築でいう間取り図みたいなもの。漫画ストーリーやセリフの流れ、コマ割りなどを簡単な絵や文字で表現したものがネームです。
全体の構成や話のテンポを確認してから原稿に入ります。
そのためにネームの段階で話の流れやセリフをチェックして修正しておけば下書きもしやすいのではないでしょうか。
ネームでは絵よりも全体像をとらえてざっくり描いてテンポよく進めましょう。
その方がミスに速く気付けるし修正も簡単なので超大事な工程ですよ!
ところで「ネームは下書きのこと?」って思いませんか。
実は「ネームは下書きの前段階」なんです。
一方、下書きは清書に向けた「きちんとした絵」です。
人物の表情、衣装、背景などきちんとわかるように描きこんでいく「リハーサル」のようなものですね。
下書きから入ると全体の流れが崩れてしまい、最初からやり直しになって結局遠回りになることに。
ネームでは話のテンポやキャラの感情などを確認しながら何度も修正して仕上げていきましょう。
下書きの前に全体像を掴めて「面白いか?」と気付けるのもネームの良いところ。
あと絵が苦手でも棒人間でもいいから、サッと描いて全体像を把握しておけます。
だからネームは初心者ほど描くべきです。
漫画ネームの描き方5ステップ
ミニネームで全体をざっくり構成
まず最初にやるべきは「ミニネーム」を描くことです。
ミニネームとは、縮小版のネームのこと。A4の紙やノートに、1ページを数センチ四方でレイアウトして、物語の流れを大まかに描きます。
これをやると、全体の起承転結やページごとのバランスを早い段階でチェックできます。
たとえば、クライマックスに向けて盛り上げすぎて、最終ページが足りない…なんてミスも防げるんです。
細かい絵を描かなくても、キャラの位置やセリフの配置を「ここにドーン!」「ここでセリフ」みたいなメモ書きでも十分。
とにかくざっくり全体像を把握して、後から直しやすくしておくのがポイントですよ。
見せ場やクライマックスから描く
ネームで悩むのって、最初の数ページだったりしますよね。
でも、無理に頭から描かなくてOKです。
オススメなのは、まず「描きたいシーン」から始めること。
たとえば、感動のラストシーンやバトルの見せ場、笑いのピークのシーンなど、自分が一番イメージしやすいところから描いてOK。
そのあとで前後をつなげていけば、構成も自然と固まってきます。
しかも、描きたいシーンから始めるとテンションが上がるので、モチベーション維持にも効果的なんです。
セリフとコマ割りだけ先に進める
次のステップは、「絵は描かずに、セリフとコマ割りだけを決める」です。
ネームの目的は「物語の伝わり方」を確認することなので、絵よりもまず言葉と構成が大事。
たとえば、セリフだけを吹き出しの中に書いて、「このページはこのやり取りだけ」「次のページでは場面転換」みたいに進めていきます。
絵にこだわりすぎると、時間がかかるし途中で止まってしまう人も多いんです。
だからまずは「物語の骨」を組み立てることが大事。
セリフだけでも読めるくらい、構成がしっかりしていれば、そのあと絵を入れるのはスムーズにいきますよ!
枠線と吹き出しでページを作る
次のステップでは、実際に「ネームらしい形」を作っていきます。
まずページを分割してコマを描き、そこに吹き出しを入れてセリフを配置します。
このとき重要なのが、「読者の目線の流れ」を意識すること。
右上から左下へ、自然に読めるようにコマを配置して、吹き出しも読みやすい位置に置くようにします。
ちなみに、セリフの入れ方次第でそのコマの印象って大きく変わるんですよ。
たとえば、感情を込めたいセリフは大きく、ツッコミや小ネタは小さく…みたいな工夫でメリハリが出ます。
この段階ではまだ絵はラフでOKです。読みやすさ・構成を重視して進めていきましょう!
絵は後から入れていく
最後のステップは、ネームに絵を入れていく作業です。
ここではじめて、「キャラの表情」や「動き」「背景」などをラフに描き入れます。
でもこの段階でも、あまり丁寧に描きすぎなくてOK!
むしろ棒人間でもいいので、キャラの向きや配置、ポーズが分かる程度で大丈夫です。
背景も、「学校」「夜の街」みたいに文字で書いておくだけで、十分雰囲気が伝わります。
絵を入れてみて、「このコマ、意外と読みにくいな」と感じたら、またセリフや構成を調整しましょう。
ネームは何度描き直してもいいんです。完成を急がず、何回でも試せるのがネームの魅力ですよ!
漫画ネームを描くコツと時短テク4選
時間がかかりがちなネーム作業を、ちょっとでもラクにするコツを見ていきましょう!
絵にこだわらずラフで描く
ネームの最大のポイント、それは「完成品じゃない」ということ。
だからこそ、最初からきれいな絵を描こうとしないことがとにかく大事なんです。
たとえば、キャラクターの顔が丸と点だけ、ポーズが棒人間、背景が「山」って文字だけでも全然OK。
むしろその方が、テンポよくどんどん描き進められますし、修正もしやすいんですよね。
「見せる絵じゃなくて、自分が理解できればいい」くらいのラフさでちょうどいいです。
とにかく止まらずに前に進めるのが一番!ラフで描く勇気、持ってくださいね!
説明セリフを文字で代用する
絵を描かずにネームを進める方法としてオススメなのが、「説明セリフを文字だけで入れる」テクニックです。
たとえば「主人公が部屋に入って驚く」ってシーンだったら、
吹き出しの外に「部屋のドアを開けた主人公。驚いた表情」みたいに書いておけば十分伝わります。
このやり方のメリットは、「描かずにイメージだけを残せる」ところなんです。
あとからきちんとした絵に差し替える予定があっても、今の時点ではざっくりで大丈夫。
文字だけでも脳内再生できるようにしておくと、作業スピードがグッと上がりますよ!
ノートを見開きで使う
漫画って見開きで読むものなので、ネームも「見開き」で描くのが基本です。
なので、ネーム用ノートやコピー用紙を二つ折りにして、1ページずつ描くのではなく、見開き2ページを同時に描けるようにすると便利です。
そうすると、ページをまたいだセリフの流れや、迫力ある見せ場の配置なんかも一目で分かります。
読者の視線がどう動くかも意識しやすくなるので、ネーム全体の完成度がグッと上がります。
特に「ページをめくった瞬間に衝撃!」みたいな演出をしたいときは、見開きで設計するのが大切です。
ノートや紙の使い方一つで、見え方が全然変わってくるんですよ〜!
ページ差し替えを前提に描く
ネームって、何度でもやり直せるのが最大の強みです。
だからこそ、「差し替えしやすい描き方」を意識すると、後でめちゃくちゃラクになります。
たとえば、1ページごとに別の紙に描いておけば、「3ページ目だけ直したい」ってときに、サッと交換できますよね。
さらに、ファイルにまとめておけば順番の入れ替えもラクチン。
もしノートに描く場合も、切り離せるリングノートにしたり、ページ番号をふって順番管理できるようにしておくと便利です。
「あとで描き直す前提」で描くことで、ネームのハードルがグッと下がりますよ!
漫画ネームを描くときによくある疑問
セリフの長さはどのくらい?
「セリフってどのくらい書いていいの?」って悩む人、多いですよね。
基本的に、1コマに入るセリフの目安は 30〜50文字以内とされています。
あまり長すぎると、吹き出しが大きくなって絵が見えなくなっちゃうし、テンポも悪くなります。
逆に短すぎると、説明不足で読者がついていけないこともあります。
だから、「一文で言いたいことを伝える」ぐらいがちょうどいいバランスですね。
もしセリフが長くなりそうなら、2つの吹き出しに分けたり、次のコマにセリフを回すのもアリです。
声に出して読んでみて、自然に読めるかチェックするのもおすすめですよ!
背景はどの程度描けばいい?
ネームでは、背景は「最低限でOK」です!
背景の役割は、シーンの場所や雰囲気を伝えること。
だから、たとえば「教室」「公園」「夜の街」みたいに、セリフの外にメモで書いておくだけでも十分伝わります。
もちろん、シーンの切り替わりや、雰囲気づくりに使いたいなら、簡単にスケッチしてもOK。
でも、あまり細かく描く必要はありません。
ネームの段階では「構成」と「テンポ」が命なので、背景は後回しで大丈夫ですよ!
あくまでも補足情報程度に扱うのがポイントです。
棒人間でもOK?
答えはズバリ「OKどころか、むしろ棒人間で描いてほしい」くらいです!
ネームは自分が理解できればいいので、キャラが棒人間でもまったく問題ありません。
その分、セリフやコマのテンポ、構成に集中できるのがメリットなんです。
「絵を描くのが苦手だから…」とネームをためらう必要は一切なし!
むしろ「描かない勇気」がネームをうまくする第一歩ですよ〜!
まとめ|漫画ネームとはの疑問をすっきり解決
漫画ネームとは、漫画を描く上で欠かせない設計図のようなものです。
特に初心者の方は、「絵が下手でもいいの?」「どう進めればいいの?」と不安になることも多いはず。
でも、ネームは絵の完成度よりも、構成と伝えたいことを整理することが大切なんです。
この記事で紹介したように、ミニネームや吹き出し先描きなど、コツをつかめば誰でも描き始められます。
自分のペースで、何度も描き直していいのがネームの魅力です。
ぜひ、あなたの物語をカタチにする第一歩として、ネーム制作に挑戦してみてくださいね。
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